太陽とビーチが輝く街、マンハッタンビーチへようこそ！

マンハッタンビーチ / Manhattan Beach

カリフォルニアの太陽が降り注ぐロサンゼルス。その海岸線に沿って広がる数々のビーチタウンの中でも、ひときわ落ち着いた雰囲気と美しい景観で人々を魅了するのが、マンハッタンビーチです。今回は、そんなマンハッタンビーチの魅力をたっぷりとお届けします！

Contents

知っておきたいマンハッタンビーチの歴史
見どころ満載！マンハッタンビーチの主要スポット
レストラン
- Manhattan Beach Post
- Fishing With Dynamite
まとめ

知っておきたいマンハッタンビーチの歴史

1. ネイティブ・アメリカンの時代

マンハッタンビーチ周辺には、かつてトングヴァ族（Tongva）というネイティブ・アメリカンが住んでいました。彼らは沿岸地域で狩猟や漁業を行い、自然と共存する生活を送っていました。しかし、18世紀後半にスペインの遠征隊(ポルトラ遠征 / Portolá expedition)がこの地に到達し、伝染病の流行や土地の奪取によって、ネイティブの人口は減少していきました。

2. 19世紀後半の開発と鉄道の影響

1863年、Sir Robert Burnettというスコットランド出身の牧場経営者がアビラ［南カリフォルニア出身のスペイン系カリフォルニオ(カリフォルニアが米国に併合される前の 17 世紀から 19 世紀にかけてのスペイン人入植者の子孫であるヒスパニック系カリフォルニア人)の著名な一族］の相続人から33,000 ドルでランチョ・ソーサル・レドンド (現在のカリフォルニア州ロサンゼルス郡のマンハッタンビーチ、ハモサビーチ、レドンドビーチ、その他を含む22,458エーカー(91km²)の土地) とランチョ・アグアヘ・デ・ラ・センティネラ (現在のウェストチェスターとイングルウッドの一部含む2,219エーカー(8.98 km²)の土地) を購入。10年後の1873年、牧場はダニエル・フリーマン（Daniel Freeman）に貸し出しました。

フリーマンは妻と 3 人の子供を牧場に移し、さまざまな作物を育て始めマンハッタンビーチは牛と羊の牧場、そして柑橘類の果樹園へと姿を変えていきました。

1880年代になると、ロサンゼルスの都市開発が進み、1888 年にロサンゼルス-レドンドビーチ間にサンタフェ鉄道が開通し、リゾート地として日帰り旅行で訪れる人が増え始めました。鉄道が整備されたことで、マンハッタンビーチの土地開発が本格化します。

現在、かつてサンタフェ鉄道のが走っていた場所は、「The Greenbelt」と呼ばれるジョギング・ウォーキングコースになっており、かつての線路跡に沿って歩くことができ、鉄道の歴史を感じることができます。また、多くの鉄道の線路は撤去されましたが、一部でかつて使用されていた線路を見ることもできます。

3. 「マンハッタンビーチ」という名前の由来（1902年）

マンハッタンビーチは元々「ショアエーカーズ(Shore Acres)」という名前でしたが、1902年、土地を所有していたジョージ・H・ペックらによってコイン投げで町の名前を決定することになりました。その結果、勝った不動産業者のステュワート・メリル（Stewart Merrill）が自身の故郷であるニューヨークのマンハッタンにちなんで「Manhattan」が選ばれ、この地はマンハッタンビーチと名付けられました。

4. 「ブルース・ビーチ」の歴史と人種差別の過去

1912年、アフリカ系アメリカ人のウィラ・ブルース（Willa Bruce）とその家族がこの地に土地を購入し、**ブルース・ビーチ（Bruce’s Beach）**と呼ばれるリゾートを開業しました。

しかし、1924年にマンハッタンビーチ市が「公園開発」を名目に土地を強制収用し、ブルース一家は立ち退きを余儀なくされました。

2021年、ロサンゼルス郡は歴史的な不正義を認め、ブルース一家の子孫に土地を返還するという決定を下しました。

HP : https://ceo.lacounty.gov/ardi/bruces-beach/

5. 20世紀の発展とビーチ文化

1920年代：ビーチリゾートの発展

1920年、カリフォルニア最古のコンクリート製ピアのひとつである**マンハッタンビーチ・ピア（Manhattan Beach Pier）**が建設。
この時代、マンハッタンビーチはビーチリゾートとして急速に発展しました。
海水浴や日光浴を楽しむ人々が増え、ビーチ沿いには遊園地や娯楽施設が建設されました。
また、住宅地としての開発も進み、人口が増加しました。

1930年代：世界恐慌の影響

世界恐慌の影響で、マンハッタンビーチも経済的な打撃を受けました。
しかし、ビーチの人気は依然として高く、観光客は訪れ続けました。
この時期には、公共事業としてビーチの整備が進められました。

1940年代：第二次世界大戦の影響

第二次世界大戦の影響で、マンハッタンビーチは軍事拠点としての役割を担いました。
多くの住民が兵士として戦地に赴き、街は一時的に活気を失いました。
しかし、戦後には再び観光地として発展し始めました。

1950年代：高級住宅街としての発展

戦後、マンハッタンビーチは高級住宅街として急速に発展しました。
美しい街並みと静かな環境が、多くの人々を惹きつけました。
また、ビーチバレーボールが盛んになり、マンハッタンビーチは「ビーチバレーボールのメッカ」として知られるようになりました。

1960年代以降：多様な魅力を持つ街へ

この時期以降、マンハッタンビーチは多様な魅力を持つ街として発展してきました。
サーフィンやセーリングなどのマリンスポーツが盛んになり、若者を中心に人気を集めました。
また、ダウンタウンにはおしゃれなショップやレストランが増え、ショッピングやグルメを楽しむ人々で賑わうようになりました。

6. 現在のマンハッタンビー

高級住宅街としての発展：ロサンゼルスの中でも特に裕福なエリアのひとつとなり、多くの著名人が居住。

スポーツの聖地：マンハッタンビーチオープン（トーナメントは1960年にアマチュアイベントとして始まり、1984年から世界最古のビーチバレートーナメントのAVPシーズンの一部を担っている）が開催されるなど、スポーツ文化が根付く。

観光スポットとしての人気：ピア、ラウンドハウス水族館、ザ・ストランド沿いの散策路、ダウンタウンのグルメスポットなどが観光客に人気。

マンハッタンビーチは、鉄道の発展とともに成長し、20世紀にはサーフィンやビーチバレーの文化を築き上げました。一方で、ブルース・ビーチの歴史など、人種差別の過去を持つ側面もあります。現在では、高級住宅街とビーチ文化が融合する洗練された海辺の街として、多くの人々に愛されるスポットになっています。