ハースト・キャッスル -Hearst Castle-

アメリカ合衆国にある多くの美しい建造物の中でも、ハースト・キャッスルは特別な存在感を放っています。20世紀初頭に新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストによって建てられたこの邸宅は、その豪華な建築や内装、そして歴史的な価値によって多くの人々から愛されています。さらに、映画やテレビ番組の撮影に使われることも多く、その美しさは世界中に知られています。今回は、カリフォルニア州中部にあるハースト・キャッスルの魅力について詳しくご紹介します。

Contents

ハースト・キャッスルへのアクセス方法
ハースト・キャッスルの歴史
ハースト・キャッスルの建築と装飾
映画やミュージックビデオのロケ地
ハースト・キャッスルのツアー
ハースト・キャッスル内の売店
ハーストキャッスル内の飲食店
まとめ

ハースト・キャッスルへのアクセス方法

自家用車でのアクセス：サンフランシスコから車で約4-5時間(約240マイル)、ロサンゼルスから車で約4-5時間(約250マイル)の距離に位置しています。

公共交通機関でのアクセス：一部のツアー会社が、サンフランシスコやロサンゼルスからの日帰りツアーを開催しているので、そちらも利用することができます。

ハースト・キャッスルには無料の駐車場があります。

ハースト・キャッスルの歴史

ハースト・キャッスルは、新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストが、20世紀初頭にカリフォルニア州サンシメオンに建てた邸宅です。ハーストは、裕福な家庭に生まれ、父親の資産を受け継いだ後、新聞業界に進出しました。彼は、多くの新聞社を買収し、巨大なメディア帝国を築き上げました。ハーストは、邸宅を豪華な居住空間にするために、世界各地から芸術品や家具を集め、建築家ジュリア・モーガンに設計を依頼しました。邸宅は、豪華なプールや庭園、そして多くの部屋で構成されています。

1951年にハーストが亡くなると、ハースト社が引き継いで管理していたが、1957年に州に寄付された。ハースト・キャッスルを維持管理する財団が設立され、トップにハースト家のメンバーが就任したほか、ハースト家の者は好きなときに利用できることになっています。

ウィリアム・ランドルフ・ハースト（William Randolph Hearst、1863年 – 1951年）は、アメリカ合衆国の新聞王、出版業者、政治家であり国内最大の新聞チェーンとメディア会社であるハーストコミュニケーションズを発展させたことで知られています。

彼の人生の物語は、オーソン・ウェルズ監督の映画『市民ケーン』（1941年）の主人公であるチャールズ・フォスター・ケーンにとって主要なインスピレーションとなりました。

ジュリア・モーガン（Julia Morgan、1872年 – 1957年）は、アメリカ合衆国の建築家であり、20世紀初頭の最も傑出した建築家の一人です。カリフォルニアで 700 以上の建物を設計しており、最も有名な仕事の1つに、カリフォルニア州サンシメオンのハーストキャッスルが挙げられます。

死後2014年には、アメリカ建築家協会の最高賞であるAIA金メダルを女性として初めて受賞しています。

ハースト・キャッスルの建築と装飾

建物は、地中海リバイバル様式と呼ばれる、スペイン、イタリアなどのルネサンス期のスタイルを折衷したもの。主屋の城は、建築主である新聞王のウィリアム・ランドルフ・ハーストがスペインのロンダで見た教会をイメージしたもので、内部には寝室のほか、書斎、図書室、映画室、遊戯室、美容室、食堂など、115の部屋があり、ハーストがヨーロッパで集めた絵画やアンティークの調度品で飾り立てられている。3つのゲストハウスには寝室やホールなど、合わせて46室があり、こちらも豪華な装飾で埋め尽くされている。

映画やミュージックビデオのロケ地

ハースト・キャッスルは、その印象的な外観と豪華な内装から、多くの映画やテレビ番組の撮影場所として使用されてきました。

映画『スパルタカス』（1960）：この映画のロケ地として、ハースト・キャッスルが使用されました。映画の中で、ハースト・キャッスルのプールが使われました。
ミュージックビデオ『G.U.Y.』（2014） ：レディーガガのミュージックビデオ”G.U.Y”はネプチューンプールとローマンプールで撮影されました。