Calico Ghost Town – 西部開拓時代の歴史が残るカリフォルニアのシルバーラッシュゴーストタウン

カリコゴーストタウン / Calico Ghost Town

カリフォルニアの砂漠地帯に存在する Calico Ghost Town（カリコゴーストタウン）は、かつて銀鉱山で若者たちが夢を追った地。今日は観光地として復活し、西部開拓時代の雲情を身近に感じることができます。この記事では、Calico Ghost Townの歴史や見どころ、実際の体験記を紹介します。

Contents

Calico Ghost Townの歴史
Calico Ghost Town の見どころ
Calico Ghost Townへの入場情報
まとめ
カリコゴーストタウン / Calico Ghost Town

Calico Ghost Townの歴史

銀の発見と町の発展（1880年代）

カリコ・ゴーストタウンは、1881年に4人のトレジャーハンターがカリフォルニア州バーストー近くで銀を発見したことから始まりました。彼らはカリコ布のようにカラフルな山を発見し、その山と周辺地域、そして彼らが築いた町を「カリコ」と名付けました。カリコと名付けられたこの町で、彼らは山で銀を発見し、この発見が「シルバーキング鉱山」の開発につながりました。シルバーキング鉱山の開発によって急速に発展し、1880年代にはカリフォルニア州最大の銀産出地となりました。町には郵便局、新聞社、ホテル、雑貨店、学校、飲食店などが建ち、またカリコ創設の数年後、近くの山で「コールマナイト（ホウ酸塩鉱物）」が発見され、町はさらに豊かになりました。1890年には人口が約3,500人に達し、中国、イギリス、アイルランド、ギリシャ、フランス、オランダ、アメリカ出身の人々が暮らしていました。

町の衰退とゴーストタウン化（1890年代）

しかし、1890年に制定された「銀購入法」により銀の価格が大幅に下落。1896年には銀が採掘コストを下回る価格になり、採掘は不採算となりました。町の郵便局は1898年に閉鎖され、学校も閉校。20世紀が始まる頃にはカリコはほぼ無人となり、1907年にはホウ砂（ボラックス）採掘も終了し、完全にゴーストタウンと化しました。カリコの建物の一部はバーストー、ダゲット、ヤーモへ移されました。

ウォルター・ノットによる町の復興（1950年代）

1950 年代に入り、ウォルター・ノットという人物がカリコゴーストタウンに注目しました。ノットはナッツベリーファームというテーマパークの創設者であり、カリコの歴史的な価値に感銘を受け、町を買い取ることを決意しました。ノットは、残された建物を修復し、当時の様子を再現することで、カリコゴーストタウンを観光地として復活させました。

現在、カリフォルニア州立公園として

1981 年にウォルター・ノットは亡くなりましたが、彼の遺志は引き継がれ、カリコゴーストタウンは現在もカリフォルニア州立公園として運営されています。2005年、カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーにより「カリフォルニア州の公式ゴーストタウン」に指定。鉱山跡や歴史的建造物を保存しながら、西部劇のリ・エンアクトメント（再現劇）やゴーストツアーなどのイベントを開催し人気の観光スポットとなり、西部開拓時代の歴史や文化を今に伝える貴重な場所となっています。