ハンティントン図書館、美術館、植物園 / The Huntington Library, Art Museum, and Botanical Gardens
ロサンゼルスから車ですぐの場所に、まるで別世界のような場所があるのをご存知ですか? 今回は、歴史、芸術、そして息を呑むほど美しい自然が融合した、ハンティントン・ライブラリー(The Huntington Library, Art Museum, and Botanical Gardens)の魅力をご紹介します。一日を通して様々な体験ができるこの場所は、ロサンゼルス観光の穴場スポットと言えるでしょう。
ハンティントン・ライブラリーの歴史
ハンティントン・ライブラリーは、鉄道王として名を馳せた実業家、ヘンリー・エドワーズ・ハンティントン(Henry Edwards Huntington、1850年 – 1927年)によって設立されました。彼は鉄道事業で巨万の富を築き、その財力で貴重な書籍、美術品、そして広大な土地を収集しました。1919年8月、私有財産を公的機関に変え、コレクションを「公共の福祉を促進するため」自身の邸宅とコレクションを一般公開することを信託文書に署名し、ヘンリーが亡くなった1927年の翌年1928年に一般公開されました。
マップ
図書館に加え、18世紀から19世紀のヨーロッパ美術と17世紀から20世紀半ばのアメリカ美術を中心とした広範な美術コレクションを収蔵しています。敷地内には、「日本庭園」、「砂漠の庭園」、「中国庭園」を含む約120エーカー(約49ヘクタール)の専門植物園もあります。
知の宝庫、図書館
Library Exhibition Hall and West Hall
ハンティントン・ライブラリーの中核をなす図書館には、貴重な書籍や写本が数多く所蔵されています。中でも、グーテンベルク聖書やシェイクスピアのファースト・フォリオ (First Folio)は必見です。他に、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリン、エイブラハム・リンカーンの手紙や原稿も展示されています。
HP : https://huntington.org/library-exhibition-hall
美術の殿堂、美術館
美術館では「青衣の少年」や「ハントントン伯爵夫人」など、教科書で見たことがある作品を間近で見ることができます。その他にも、18世紀のフランス家具やアメリカ美術など、幅広いコレクションが楽しめます。
Scott Galleries of American Art
植民地時代から 20 世紀半ばまでのアメリカ美術を展示するカリフォルニア最大の美術館の 1 つです。現在、絵画約 245 点、彫刻作品 60 点、装飾美術品 990 点、版画と図面 8,500 点、および写真 1,800 点の所蔵されています。
HP : https://huntington.org/virginia-steele-scott-galleries
Boone Gallery
2000年3月にオープンしたギャラリーです。特別展示会などに使用されています。
HP : https://huntington.org/marylou-and-george-boone-gallery
Huntington Art Gallery (European)
ハンティントン家が実際に生活をしていた邸宅を美術館として利用しています。19 世紀後半の先進的なカントリー ハウス建築の典型であるように、真の優雅さは家のプライベートな部分、つまり東西に面した大きなホール、大きな書斎、応接室、ダイニング ルーム、広々とした南側のテラスに残されています。これらはすべて、1920 年代後半にこの家が公共の美術館に改装された後も残っていますが、バスルーム、多くの寝室、プライベートな居間、使用人の翼などのスペースは、ヘンリー ハンティントンの死の翌年である 1928 年に美術館が一般公開されたときに大部分が失われました。
美術館では現在、 15世紀から20世紀初頭までのヨーロッパ美術約1,200点が展示されています。トーマス・ゲインズバラの有名な「青衣の少年 (The Blue Boy)」やトーマス・ローレンスの「ピンキー (Pinkie)」など、国内有数の18世紀英国美術コレクションを展示しています。
HP : https://huntington.org/huntington-art-gallery
多彩な庭園が織りなす絶景、植物園
ハンティントン・ライブラリーの最大の魅力の一つは、広大な植物園です。約130エーカーの敷地には、テーマごとに様々な庭園が整備されています。
Rose Hills Foundation Conservatory for Botanical Science
Rose Hills Foundation Conservatory for Botanical Science(ローズヒルズ財団植物科学温室)は、植物学と科学教育のための重要な施設となっています。温室内には熱帯雨林、乾燥地帯、湿地など、異なる気候帯の植物が展示されています。またこの温室では、植物の多様性や生態系などの植物学に関する教育と研究の場としても機能しています。
HP : https://huntington.org/conservatory
Chinese Garden
上海近郊に位置する都市、蘇州の庭園をモデルに建設されてました。中国の伝統的な庭園様式を再現されており、壮大なスケールと緻密な造形美に圧倒されます。
HP : https://huntington.org/chinese-garden
Japanese Garden
日本庭園はハンティントンで最も古い庭園の 1 つです。1 世紀以上前に造園が始まり、過去 100 年間で大きな変化を遂げてきました。約9エーカー(約3.6ヘクタール)の広さを持ち、様々な要素が組み合わされた美しい景観が広がっています。庭園には、日本の伝統的なアーチ型の橋がいくつかあり、特に月橋 (Moon bridge) が有名です。この橋は1913年にToichiro Kawaiによって建設されました。
池や橋、茶室などが配置された、静かで落ち着いた空間となっており四季折々の風景が楽しめます。
HP : https://huntington.org/japanese-garden
Japanese Heritage Shōya House
この建物は、江戸時代の典型的な庄屋屋敷を再現したもので、日本の職人たちによって忠実に復元されました。江戸時代の庄屋の生活を垣間見ることができるよう当時の生活道具や家具も展示されています。
HP : https://huntington.org/japanese-garden/shoya-house
Rose Garden
現在では 2,500 種を超える植物と 1,300 種を超える栽培品種 (栽培品種) が植えられています。南カリフォルニアの穏やかな気候のおかげで、春の花は 3 月下旬から始まり、感謝祭の時期を超えて咲き続けます。
HP : https://huntington.org/rose-garden
Desert Garden
砂漠の庭園には、アガベと関連属 (Agavaceae)、アロエ (Aloaceae)、陸生アナナス (Bromeliaceae)、サボテン (Cactaceae)、エケベリア、クラッスラ、セダムと関連属 (Crassulaceae)、ユーフォルビア (Euphorbiaceae)、フキエリア(Fouquieriaceae)など、2,000種を超える多肉植物や砂漠の植物が生息しています。
HP : https://huntington.org/desert-garden
Lily Ponds
池には、睡蓮の他にも、ハスやカキツバタなどの水生植物が池に植えられており、水辺の生態系が豊かに再現されています。カメ、ウシガエル、日本の鯉、そして時折マガモの家族も生息しています。
HP : https://huntington.org/lily-ponds
カフェ & レストラン
敷地内にはカフェやレストランもあり、休憩しながら食事を楽しむことができます。
HP : https://huntington.org/dining
Jade Court Cafe
HP : https://huntington.cafebonappetit.com/cafe/the-jade-court-cafe/
Yelp : https://www.yelp.com/biz/jade-court-cafe-san-marino
Freshwater Pavillion
HP : https://huntington.org/freshwater-pavillion
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1919 Cafe
HP : https://huntington.cafebonappetit.com/cafe/cafe/
Yelp : https://www.yelp.com/biz/1919-cafe-san-marino
Red Car coffee shop
HP : https://huntington.cafebonappetit.com/cafe/coffee-shop/
Yelp : https://www.yelp.com/biz/red-car-coffee-shop-san-marino
Rose Garden Tea Room
HP : https://huntington.org/dining/tea-room
Yelp : https://www.yelp.com/biz/the-huntingtons-rose-garden-tea-room-san-marino-3
ギフトショップ / Gift Shop
ギフトショップも充実しており、書籍やグッズなどを購入できます。
HP : https://huntington.org/huntington-store
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入場料と営業時間 / Entrance Fee and Business Hours
営業時間:月曜日、水曜日〜日曜日 10 am – 5 pm
入場料 / Entrance Fee
Adults (12+) :$29
Seniors (65+) : $24
Young (4-11) : $13
Child (0-3) : FREE
Students (with valid student ID) : $24
Ticket : https://huntington.org/plan-your-visit
毎月第一木曜日はフリーデーです。事前予約制で入場無料。フリー デー チケットは毎月最終木曜日の午前 9 時に売り切れるまで販売され、翌週に入場できます。
まとめ / Summary
ハンティントン・ライブラリーは、歴史、芸術、自然が満喫できる魅力的な場所です。また一日では全部を見て回れないほどの見所が沢山あります。ロサンゼルスを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。きっと忘れられない思い出になるはずです。
ハンティントン図書館、美術館、植物園 / The Huntington Library, Art Museum, and Botanical Gardens
Address : 1151 Oxford Road San Marino, CA 91108
Yelp : https://www.yelp.com/biz/the-huntington-san-marino-8